傘が印象的な映画5選
版画作家のkatoyuiです。
今年の梅雨入りは平年より少し遅く、今週になって各地の梅雨入りのニュースを見かけるようになりました。
外出自粛のムードも相まって、「週末は家で映画でも」という方も多いのではないでしょうか。
傘アートブランド「SUSTO」を立ち上げてから改めて「傘が出てくる映画」を何本か観ました。
今日はその中から、「傘が印象的な映画」を5つ選んでご紹介します。
難しいレビュー記事は書けませんが、私の感想も書き留めておきますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
【シェルブールの雨傘】
<あらすじ>
フランス北西部の港町シェルブールで幸せな恋愛関係を育んでいた傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車修理工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)のもとに、ギイへの徴集礼状が届く。出兵前夜に結ばれ、ギイとの愛の結晶も宿したジュヌヴィエーヴだが、ギイの不在は彼女にとって堪え難いものだった。(シネマトゥデイ)
<感想>
美しい色彩で描かれた憧れの傘屋の店内にもうっとり。「おしゃれなフランス映画」という感じです。
結婚相手を雨傘に喩えているところも面白い。たとえば母親が子供にとっての傘になるように、人を傘にたとえられることって意外と多いんですよね。
そして、とにかくオープニングが大好きです。上から映された、石畳と衣装と傘のバランスが素敵で、強烈な印象を受けました。
【雨に唄えば】
https://youtu.be/JVo8N4kbQfc
<あらすじ>
映画がサイレントからトーキーに移行しはじめたハリウッド。人気スターのドンとリナはいくつかの作品で共演し、話題づくりのため恋愛関係にあると世間に見せ掛けていた。そんなある日ドンは、可憐なキャシーと出会って恋に落ちる。(シネマトゥデイ)
<感想>
もちろんの私の感想の範疇ですが、「陽気」と言う言葉を辞書で引いたらこの映画が出てきてほしいという感じです。ウキウキさせてくれる世界観が本当に凄くて、見ている間中、目がキラキラしていたと思います。
雨の中、歌って踊って恋をして。なんて素敵な人生なんだと。
お気に入りの傘を買ってでかけたくなる映画です。
【となりのトトロ】
<あらすじ>
スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿監督作品。昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台にしたファンタジー。田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹と、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描く。
<感想>
感想というか、心に残ったシーンなんですが、さつきちゃんとトトロがバス停で出会うシーンがとても好きです。
トトロに傘を渡そうとするが、傘を持つ理由もわからない様子のトトロ。
頭にのっけた葉っぱも、ポトンポトンとそこに落ちる雨の音を聞いて「いいなあ」って思うような生き物だとしたら、傘を貸してくれたことに感謝するはずがなくて。
でも、いざ借りて、落ちてきた雨粒で傘が鳴ったら、それは喜ぶかもしれないなと仕組まれている話がとてもツボにハマりました。
あの傘を、トトロは、素敵な楽器だと思ったんだなと。
そのお返しがドングリだったのも好きでした。
【言の葉の庭】
https://youtu.be/YLDxwZHRP6o
<あらすじ>
靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。(シネマトゥデイ)
<感想>
「また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら。」
新宿御苑がモデルになっていてるとのことで、わたしも行ったことがあるのですが、2人が傘を持って出会うシーンがとても好きでした。
この映画の中では入り口がいくつかあって(一瞬のシーンなので設定はよくわかっていませんが)、二人は違う入り口から入ってきます。その入り口はわりと離れていて、最寄駅も違って、でも確かに同じ公園にこの2人がいる。そこからどうなっていくのかと想像したり、年上の女性に対する少年の淡い恋心を追いかけたりするのがとても楽しかったです。
【キングスマン】
https://youtu.be/ohOnGe6Cha8
<あらすじ>
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。(シネマトゥデイ)
<感想>
映画で敵を倒すときに使っていた防弾機能付き万能雨傘がとても記憶に残りました。
防弾機能付きの傘とは言いつつも防御に特化したアイテムではなく、接近すればダメージを与えることも可能。さらに、昔の漫画のように、高所から飛び降りる際に”傘でパラシュート”をやっていたのも印象的でした。
いかがでしたか。
「傘」には、モチーフとしてのとても強い力があると思っています。
それが、映画をつくる人それぞれの色々な感性で魅力的に描かれていると、「こんなにも美しく映えることができるのか」と、ワクワクします!
そして、私が知らないだけで、きっともっと多くの「傘な印象的な映画」があると思います。
もし、これを読んでくださっている方の中に映画に詳しい人がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたいです。
最後になりますが、多くの映画監督に負けないように、私は私のやり方で傘に魅力を引き出す努力を続けています。
毎年この時期には、多くのお問い合わせをいただいている傘アートブランド「SUSTO」。https://susto.design/
在庫には限りがございますが、何気ない日常を映画のワンシーンに変えるためのアイテムとして、この機会にぜひお求めいただけると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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